本妙院 早水住職からのご挨拶 -ひとりひとりの心に灯った「ともしび」-

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新型コロナウイルスの流行も落ち着き、ようやく日常が戻ってきました。

人は記憶を自分でコントロールすることができません。
忘れてしまいたい事ほどいつまでも覚えていて、覚えておかなければならない事は段々と忘れていきます。
ある意味で忘れる事は大事ですし、自己防衛の様なものかもしれません。 

しかし忘れてはならない事もあります。

我々はこの4年間、大変な状況におかれていました。
この未曽有の事態にもなんとか対応できたのは、世界中の皆が苦しみながらも力を合わせたからです。
最前線である医療現場はもちろん、物流やインフラをはじめ様々な場所で、大変な中を働いている人達、前向きに頑張っている人達が大勢いました。それによって誰もが助けられ、多くを学んだはずです。

人々が集まり、話したり食事をできる事。日々が平穏で不自由なく暮らせる事。
それは当たり前ではなく幸せな事だと。。
そして、命の大切さや助け合う人の温かさも。

私達はこの経験で学んだことを忘れずに次の代に伝えていかなければならないと思います。
ひとりひとりの心に灯った「ともしび」をこれからも大切に守っていきましょう。

6月3日、夕方には境内にキャンドルが灯ります。
この灯りと共に感謝を胸に、同じ刻を過ごしませんか?
お会いできることをお待ちしています。

本妙院住職 早水文秀

【本妙院縁起】

池上本門寺第二世日朗(にちろう)聖人の直弟子日傳(にちでん)聖人が庵室として池上の西谷に開創(年代不明)。
旧称は妙蔵坊(みょうぞうぼう)。

元亀四年(1573)火災で消失。池上本門寺第十二世日惺(にっせい)聖人が当時の住持 本妙院日逗(にっとう)聖人に再建の資助を与え、南谷外溝に移築再興し、本妙院とよばれるようになった。元禄三年(1690)池上本門寺の防災のため、支院の整備、配置換え、総門の建立、此経難持坂(石段)の改修などが行われ、本妙院も現在地に移された。

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